・根は野菜の胃袋、土は野菜の腸
植物は根酸と呼ばれる酸を出して、土に含まれる栄養素を溶かして吸収しています。また土壌には1g数百万~数千万個もの微生物が生息しているといわれており、いわば根は「胃酸」を出し、その環境は植物にとっての「腸」です。
人間は腸のバランスが崩れるとたやすく体調を崩し、場合によっては病気になってしまいます。植物も例外ではなく、土壌のバランスが崩れたところに種をまいても発芽せず、発芽したところですぐに病気になって枯れてしまいます。
ファースト農園は特定の農法に縛られません。
「特定の農法」とはつまりは人間のエゴであり、植物には関係のないルールです。例えば昨日まで青々としていた葉が黄色くなったとしましょう。どうしますか?
作り手は理論的、経験的に推論します。それはサイエンスです。しかしその科学的事実が示す対処方法が、その農法に反していたらどうでしょうか。やめますか?
ファースト農園は植物だけを見ます。そしてその先にいる、お客様を見ています。だから植物が元気になるのなら、どんな対処法でも実践しようと思います。
・農薬に対する考え方
ファースト農園は農薬を使用します。
「農薬」とは、「農作物(樹木及び農林産物を含む。以下「農作物等」という。)を害する菌、線虫、だに、昆虫、ねずみその他の動植物又はウイルス(以下「病害虫」と総称する。)の防除に用いられる殺菌剤、殺虫剤その他の薬剤(その薬剤を原料又は材料として使用した資材で当該防除に用いられるもののうち政令で定めるものを含む。)及び農作物等の生理機能の増進又は抑制に用いられる植物成長調整剤、発芽抑制剤その他の薬剤をいう。」とされ、また農作物等の病害虫を防除するための「天敵」も農薬とみなす。(農薬取締法)
実質的に農作物に使う、殺虫・殺菌目的の全てのものは「農薬」であると読み取ることができると思います。
しばしば、安全性が確認されていない自作の ”農薬” が使用されていることを耳にします。食べ物が原料だから安全といって、農作物に散布していいわけではありません。あくまで判断するのはお客様なので、やはりこれもサイエンスとして考えるべきでしょう。
ファースト農園は農薬として使用した全てのものを防除履歴として野菜に添付します。事前に履歴が見たい方はお気軽にお問い合わせください。
・美味しい野菜をお届けするために
トウモロコシや豆類(枝豆、エンドウ豆など)は品質の低下がとても速く、1時間単位の作業スピードが要求されます。
そこでファースト農園ではトウモロコシと豆類については収穫2時間以内の発送を心掛けています。岡山県からの発送となるので、関東、関西~福岡で翌日、それ以外の地域では翌々日以降となります。品質が多少落ちるかもしれませんが、ご容赦ください。
その他の野菜についても迅速な対応をさせていただきます。
・お客様と同じ野菜を食べます
あくまで噂レベルの話ですが、農家は自分たちの食べ物には消毒をせず、出荷するものにはしっかりと消毒をすると聞いたことがあります。
ファースト農園のお客様は農場主と同じ野菜を食べます。
「キッチンガーデン」という言葉があります。直訳で「台所菜園」です。その日に食べる野菜を、庭から採ってくる。最高のぜいたくだと思いませんか。農場主が美味しいと思った珍しい野菜が、おまけとしてつくかもしれません。