それでも農薬は排除すべきですか?

https://www.kitasato-u.ac.jp/lisci/international/OmuraSatoshi.html

北里大の大村 智 博士は、ウィリアム・キャンベル(William C. Campbell)博士とともに2015年ノーベル生理学・医学賞を受賞しました。内容はエバーメクチン(Avermectin)という化学物質を放線菌という土壌微生物から発見して、マラリア治療に役立てた功績です。リンク先の内容を読むと、何千万人もの人の命を救ったことが書かれています。

さてこのエバーメクチンですが、様々な誘導体が開発されていて、その一種にエマメクチン(Emamectin)という物質があります。この物質は節足動物に対する神経毒として、わが国では1997年に登録を受けた農薬です。

商品名「アファーム乳剤」はハスモンヨトウ、オオタバコガなどの大型鱗翅目(りんしもく。いわゆるチョウやガの幼虫です)に速効効果があります。またコナガ、アザミウマ類、ダニ類、ハモグリバエ類など、複数の害虫を同時に防除できる優れた薬剤です。

エバーメクチンから開発された「イベルメクチン」は多くの人の命を救いノーベル賞を受賞しました。「エマメクチン」はダメですか?それでも農薬は排除すべきですか?

https://db.ffcr.or.jp/front/pesticide_detail?id=11900

この検索システムを使うと、残留農薬の基準値を調べることができます。「エマメクチン安息香酸塩」について検索すると、品目にもよりますが、残留農薬基準は0.5ppmまでとなっています。これがどの程度かというと、水1Lに対して0.5mg、およそ0.00005%となります。

1000Lに5mlくらいです。家庭用のお風呂は250Lくらいですから、4杯分くらい。そこに小さじ1杯です。かなり厳しい基準です。むしろそのくらいの微量ですら検出できてしまう機材がすごいですね。

逆に言えば、生産者がズルをしても絶対に分かる時代です。そしてそういった嘘がSNSで拡散してしまったら、廃業の危機です。明らかに嘘をつくリスクが高すぎるということが分かると思います。

もちろんファースト農園では適切に農薬を使用していますし、防除暦も添付しています。将来的に最低でも年に1回は残留農薬試験を実施したいと考えています。

同時に、太陽熱養生処理に代表される「病害虫を農薬を使わずとも抑えられる技術」も検証しています。

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