参入障壁を高くするというのは、既得権益にするということです。
産業構造が硬直化し、大型農家が牛耳る状態になる。
何よりも初心者に優しくない業界は必ず衰退します。
一昔前の格ゲー界隈は酷い有様でした。一部上級者による「初心者狩り」が横行し、新規流入を潰す。そして少なくなった競技人口の中で、今度は上級者が中級者を潰し始めました。そして誰もいなくなったんですよね。
全く一緒とは言いませんが、農業だって似たりです。参入障壁を高くし過ぎると、プレイヤーが減りすぎて業界全体が荒廃します。
今は人口減少社会と参入障壁の構築というのがたまたま合致しているのでいいですが、気が付いたら周りに誰もいなくなったという状態は避けるべきです。
今e-Sportsで格ゲーが盛り上がっているのは、オンライン対戦により初心者が流入しやすい環境になったからです。上級者の特権だった複雑なコマンド入力によるコンボ攻撃が簡素化し、ちょっと練習しただけで「とりあえず戦える状態」になる。これが大事なんです。そして同じランクの人間がオンラインで実戦練習する。
争いは、同じランクの者同士でしか発生しない!といいますが、対戦して面白いのは互いが同じレベルだからです。大農家ばっかりで機械も300万からしかありません、なんて業界に人が来ると思いますか?
ズブの素人でも、兼業だろうが不格好だろうが「とりあえず作れる」人を増やすべきです。競争はそれからです。まずもってプレイヤーを増やさなければ、競争しても面白くないんですよ。
あとはまあ「大農家よ、寛容たれ」と言いたい。下界の人間がチョロチョロしてるだけなんだから、直売所にドカッと出荷するなと。素人流通の素人売場というものがあってもいいじゃないか。もちろん農薬の使用違反は厳しく締め上げます。オンラインゲームでチーターがBANされるのと同じです。
楽しく農業しましょう。